借金・ローン

借金を規定している法律は何?

借金の契約は、民法で規定されている借金は、10の契約種類のうちの一つ。その利息については、商法で規定されている。

借金の契約の成立

お金の貸し借りは、「消費貸借取引」という契約の一つで、民法五八七条に規定されている。特にお金の消費貸借取引を「金銭消費貸借取引」という。つまり、「お金を貸します」「借ります」という両者の申し出で成り立つ契約ということ。「契約」であるので、「やっぱり貸さない」「返さない」などと、これを破った者には債務不履行による損害賠償がある。また、お金を借りた側は、お礼として利子を払わなければならない。そのことは、商法五一三条でも「利息請求権」として次のように規定されている。

「商人がその営業の範囲内において他人のために金銭の立替をしたときにはその立替日以後、法定利息を請求することができる」「利息」というキーワードは、後の章でくわしく説明していくことにしよう。
ちなみに、民法には以下のとおり、一〇種類の契約の形式が明示されている。

  1. 贈与
  2. 売買
  3. 交換
  4. 消費貸借
  5. 使用貸借
  6. 賃貸借
  7. 雇用
  8. 請負
  9. 委任
  10. 寄託

以上のように、借金とは立派な法的行為なのである。したがって、借金をする者・される者は、事前に関連法規の内容を理解し、契約時に確認人口意しておくことが、後々のトラブルを避けるためにも望ましいといえるだろう。

借金契約の重要なポイントはいくつある?

借金の契約では重要な八項目の確認を借金の契約で重要な項目は、「借入金額、借入期間、返済条件、借入利率、遅延損害金の利率、毎月の返済額、手数料・その他費用、期日に支払えない場合」

「口約束」も立派な契約

お金の貸借の契約は、法律的には契約書がなくても成立する。
貸主と借主の合意があって、金銭のやり取りが実際にあればそれでよい。契約書は、後日、トラブルが発生したときなどの証明とするために作成されるに過ぎない。つまり、「口約束も立派な契約になる」ということ。このことは覚えておくこと。普通、銀行などと取り交わす契約書は小さい字でぎっしり書かれている。読む気がしないだろうが、次に述べる項目については必ず確認しておくことが大切だ。小さな字は、貸し手が「あまりじっくり読んでほしくないところ」という意味合いがあるかもしれないのだ。新聞の広告にしても、小さな文字には要注意だ。

借金の契約締結に必要な項目

借入金額

契約上の金額と実際の受け取り金額を確認すること。もし、利息分などで差し引かれた額があれば、その分には利息はかからない。

借入期間

借り入れ期間が長いとその分利息が多く付き、短すぎると月々の返済額が多くなる。いずれの場合も返済が困難になることもあるので、注意する必要がある。

返済条件

一括払いか分割払いかを決める。カードローンなどの場合、分割払いにするとさらに利息が高くつく。

借入利率

固定金利か変動金利かを選択する。また、いつ借り入れを起こすかにより借入利率が変わってくるので、時機を得た借り入れが大切だ。

遅延損害金の利率

返済が遅延した場合の損害金として、通常、ローン契約には遅延損害金の利率が規定されている。この利率は利息制限法で制限されているので、確認することが必要。

毎月の返済額

毎月の手取り収入から生活費などを引いた金額と月々の返済額を比較し、余裕のある返済となるように設定することが極めて重要。年収に対する年間の返済額の割合を返済負担率という。収入金額にもよるが、二〇八-セントから三〇パーセントまでの間が好ましい率であるといえる。

手数料、その他費用

借金する場合、利息だけでなく、保証料や担保とする不動産の登記費用も考慮しなければならない。銀行によっては表面上の金利と別に保証料率を設定している場合があるので、借り入れ金利と保証料率を合計したものが最終の金利になることへの注意が大切だ。

期日に支払えない場合

期日に支払えない場合、損害賠償、契約解除、期限の利益の喪失、取立て、強制執行などがなされるという規定がある。
「期限の利益」とは、分割払いの場合、毎月決められた金額を返済するだけで、残りは翌月以降の各月の返済日までは支
払わなくともよいという借主の利益のことをいう。期日に返済しないとこの期限の利益を失い、その時点での残金のすべ
てを一括で支払わなければならなくなる。一回や二回の遅延では一括請求されるとは限らないが、契約上そうされても
文句はいえないのである。

元金が何年で二倍になるかわかる方程式は?

元金を二倍にするのに必要な年数 元金を二倍にするのに必要な年数は、金利の高低にかかっている。逆に、借金は金利が高いとその額は指数関数的に増える。 七二の方程式とは? ある一定の金利で預金した場合、何年…

借金・ローンの基礎

金利一パーセント、一年後の一〇〇万円は、現在の価値だといくら?

時間には価値が存在する 一年後に使えるお金と、現在使えるお金の価値は額面が同じでも異なる。現在価値と将来価値という考え方により、金利が決まるのだ。 利子の意味 お金を貸してくれた人に支払うお礼を利子(…

借金・ローンの基礎

公的ローンの金利補助で実質金利はいくらまで減るか?

公的補助で金利を減じる 東京都府県や特別区などの公的機関で住宅ローンなどの金利補助を実施していたら、ぜひ利用しよう。 実質金利がゼロになることもあるのである。 ローンの公的補助の事例 外資系証券会社に…

借金・ローンとは?

遅延損害金は利息制限法の制限利率の何倍?

遅延損害金にも制限がある 遅延損害金は利息制限法の制限利率の1.46倍に規制されているので、最高利率は二九.ニパーセントとなる。これを超える部分については無効になる。 損害賠償の予定 損害賠償は、債務…

借金・ローンとは?